ブランド紹介[THE JEAN PIERRE](ジャンピエール)
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THE JEAN PIERRE(ジャンピエール)
2023年春夏、デザイナー自身の歩んできた軌跡を再編集する形で始動したTHE JEAN PIERRE(ジャンピエール)。
“記憶を宿す服”という独自のコンセプトを掲げ、日々の装いにそっと寄り添いながら、いつか思い出と共にクローゼットに残り続ける洋服を提案しています。
本記事では、デザイナー・大塩純平氏の背景からブランドの思想、そして象徴的なアイテムである中綿ジャケットまでを深掘りしてご紹介します。
■ デザイナー:大塩 純平氏について
1982年生まれ。文化服装学院を卒業後、FAD3のデザインチームに参加。
その後フランスへ渡り、いくつかのメゾンでアシスタントとして経験を積みます。
2010年に自身のブランド「LUCIOLE_JEAN PIERRE」を始動。
2018年には改名しthe BLEUを立ち上げるも、一時休止。
その後はCHRISTIAN DADAで生産企画を担当し、デザインと生産の両面から現場を知る希少なキャリアを築きました。
そして2023年春夏、これまでの集積を再解釈する形でTHE JEAN PIERREが新たにスタート。
■ ブランドコンセプト ― “記憶を宿す服”
THE JEAN PIERREの中心にあるのは、単なる装飾や流行ではなく、**「記憶と共に残る服」**という思想です。
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大切な日にそっと手に取ってもらえる
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その服をきっかけに対話が生まれる
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着る人の人生に寄り添い、思い出として刻まれていく
デザインコンセプトは、
相反する要素の組み合わせと、合理的な機能美。
無駄を削ぎ落としながら、日常に過不足なく馴染み、時間とともに深まっていく洋服を目指しています。
足し算と引き算のバランス、商品の細部に至るまで、クオリティも申し分ありません。
■ 生産背景とブランドの根底にある経験
生産は国内を中心に行われ、精度の高い仕立てが可能な環境を整えています。
フランスのメゾンで培った視点と、日本のモノづくりの現場を知る経験が、THE JEAN PIERREの服づくりを支えています。
大塩氏はこれまで、デザインだけでなく生産工程まで担うことが多かったため、
素材選定から縫製仕様まで一貫した設計思想を持つことができるのが大きな強みです。
さらに、若い頃から膨大な量の洋服を着てきた経験が、
引き出しの豊富さと、絶妙なバランス感覚として表れています。
■ 代表アイテム深掘り:中綿ジャケット

THE JEAN PIERREを象徴する一着が、中綿ジャケット。
見た目の美しさと実用性のバランスが非常に高く、着る人の身体に自然と馴染む設計が特徴です。
● 独特のバルーンシルエット
中綿の分量を何度もテストし、最適解に辿り着いた設計。
裾に配したギャザーが生み出す立体感により、丸みのある柔らかなフォルムに仕上げられています。
● 機能美から導かれたミニマリズム
フロントのシームポケットは、合理性から生まれたミニマムな構造。
視覚的なノイズを抑えながら、日常使いに必要な機能性をしっかりと確保しています。
● 古着ミリタリーへのオマージュ
腕に配置された4つのポケットは、古着のミリタリーウェアから着想を得たディテール。
無骨さをほのかに残しながら、現代的なシルエットへと再解釈されています。
一見シンプルでありながら、背景や意図の詰まった一着。
ブランドの思想を最も体現するアイテムと言えるでしょう。
■ おわりに
THE JEAN PIERREただ美しい服を作るブランドではなく、
**「着る人の人生の一部になっていく服」**を追求する存在です。
日常にそっと馴染みながら、いつか思い出として残る。
そんな特別な一着との出会いを、ぜひ店頭でご体感ください。
12/1(月)〜12/7(日)はポップアップショップも開催しますので、こちらもぜひお越しくださいませ。

